お待たせしました。
午前中に書いた記事【事例研究1:Aくんがお母さんに暴力を振るった目的は?②】
の続きです。
Aくんの暴力を振るったという行動の根本にある想いは、
「寂しかった」
というものでしたね。
先の記事にも書きましたが、
この根本の想いとなる「寂しかった」という想いは、
決して不適切なものではありませんよね。
そこからもう一歩先へ進んでAくんの行動を考えていくと、
「寂しかった」という想いに対して
Aくんは「どうなりたい・どう在りたい」
と思っているのでしょう?
本当は、お母さんに理解してもらって、
自分の意見を尊重してもらって、
安心したかったのかもしれません。
こうして相手の気持ちをどんどん想像していっていいと思うのです。
ここで大切なことは、
目的論でアプローチするということ。
人間のどんな行動にも、ポジティブな目的があります。
連想ゲームのように
目的論で問題行動(と見えるもの)を起こした相手の
根本の想いに目を向けることは、
相手のニーズを汲み取ることになりますね。
わたしたちが相手の根本の想いに気づいた時、
この事例だと「安心したかったのかもしれない」
という部分に気づいた時、
わたしたちはどういった行動に出るでしょうか?
もし自分がこの事例のお母さんだったら、
Aくんを抱きしめてあげるかもしれないし、
もっと話を聞いてあげよう、
と思うかもしれせんね(*^_^*)
ただ問題があるとすると、
その気持ちを言葉で表すのではなく、
暴力、という行動として表したこと。
そこに関しては、きっちりと話す必要はあります。
しかも、怒らずに、淡々と暴力はダメ、と真剣に。
Aくんが暴力ではなく、
言葉で自分の気持ちを伝えていたらどうなっていたでしょう?
もしかしたらお母さんの対応も変わっていたかもしれませんね(*^_^*)
根本の想いは「お母さんに理解してもらって安心したい」
というポジティブなニーズであっても
今回のAくんのように
「言葉での説明が難しかったり表現方法が分からない→お母さんを叩く」
という風に非建設的(ネガティブ)な行動を取ってしまうこともあります。
根本的にはポジティブな「こうなりたい・こうありたい」
という想いがあっても、
行動として目に見えるものはネガティブな「暴力」。
捻れが起きているんですよね。
そんな時は、暴力を使わなくても、
自分の想いは言葉で伝えることができる
ということを怒るでもなく、焦るでもなく、
淡々とその都度伝えていけばいいですね(*^_^*)
ただいきなりそれを伝えても、相手は心を開きにくいかもしれません。
やはりポイントは、
Aくんの根本の想い(気持ち)への共感から、ですね(*^_^*)
明日はAくんのお母さんが、
「Aくんを後回しする・希望を聞かない」
目的をみていきましょう。
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