気がつけばゴールデンウィークが終わり、
5月も半ばにさしかかろうとしています。
新年度が始まって初めての連休を越したみなさん、
いかがお過ごしですか?
さて、今日は
「仕事に楽しみを見出せず、いつ辞めようかと思っている」
というご相談です。
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私は会社で営業職に就いていますが、
やりたい事がありそっち一本で仕事をしたいと願いつつ
収入の面で手堅い営業職を嫌だと思いながら続けています。
嫌だと思いながら続けているので、
仕事への熱意がなく、やりがいを感じられない上に
モチベーションが上がりません。
その状態では、家に帰ってからもやる気が出なかったり、
イライラして家事、育児に支障があるので困っています。
仕事を辞めたくても収入のこともあり、辞められません。
この状況を打開するにはどうすればいいでしょうか。
(マキコさん・仮名30代)
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やりたいことがあるのですね(*^^*)
大前提として、
マキコさんのおっしゃっている
「仕事を辞めたくても、辞められない」
というのはありません。
アドラーでは、
心と身体が分離している、
(心=辞めたいと思っても 身体=(動作として)辞められない)
ということは、ない、と考えます。
これを、「人は分割できない全体の存在である」
として、アドラーの理論の中で全体論といいます。
辞められないのではなく、
辞めたくない
と考えるのです。
辞めないことで、恩恵を得ているわけです。
嫌な営業を辞めないことで得ているメリットは
何が考えられるでしょう?
一つはご自身がハッキリと自覚している
「収入」です。
では、他には何が考えられるでしょう?
ポイントは、
人はどんな選択にもメリットを感じている、
ということ。
違う側面から見たら、そのメリットは
挑戦しないことで得られる、
「失敗から守る」
という自愛からかもしれません。
一見、どれだけ自虐的な行動をとっていると見えても、
その根本にあるのは、
自分を守りたい、という想い。
どれだけ自分を邪険に扱おうとも、
わたしたちはそんな自分を守ろうとしているだなんて、
何て健気なんだと気付かされます。
めいいっぱい「失敗こわいよね」
と頷いてあげてください。
で、本題はここからです。
(前置き長い!)
頷いた後は、
どういう行動を選択するのか、
決めるのはもちろんマキコさんです。
失敗するのがこわいけど、
勇気を出して本当にやりたいことへの一歩を踏み出すのもよし。
収入面でまだ気になることがあるのなら、
今の会社を辞めずに続けるのも、
もちろんアリです。
続けることを選択した際のポイントは一つ。
本当にやりたい事のエッセンスを使って
今の会社の営業職で「学ぶ・鍛える」ことができるのはどこか
ということ。
人は「何か、誰か」への貢献感を得て
幸せを感じます。
これってね、他人へもたらされる貢献感だけじゃないんですよ。
自分への貢献感を、
先ずは得て差し上げてください。
何か自分の身になるものを見つける。
嫌な仕事からも
自分の血となり肉となる
目に見えない価値を感じてください。
アドラーでは、
困った行動に目を向けると
困った行動が増えていく
と言いますが、
これはマキコさんの仕事観にも関わってきます。
つまり、
現営業職の嫌な点に目を向けてばかりいると、
嫌な点が強化されて、
辞めたくなるようなことが増えていく、
ということ。
「何を学ぶか」
を設定して差し上げるだけで、
今まで嫌だと感じていた仕事への負担がどんどん軽くなり、
さらには嫌だと思っていた仕事から学べることが増える
こんな素晴らしいことはありませんね(*^^*)
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