相談室:人の気持ちを想いやる方法①





先日、ある方から
「問題行動をする方に対して憤りを感じるとともに、その自分に対してもやもやします。
このまま周りと一緒になってその方を批判していていいのかな、と。
居心地のいい環境を作りたいとは思うのですが、
どういう風にその方を捉えていけばいいですか?」
というご質問をいただきました。
(ご本人に承諾を得て掲載しています)



ご質問、ありがとうございます(*^^*)



憤りを感じるご自身にもやもやしおられ、
その方をご自身の中でどのように捉えたら居心地がよくなるのか考えていらしゃるのですね。



この場合、2つの視点から考えることができます。


一つは
「相手をどのように捉えるか」
ということと、

もう一つは
「もやもやされているご自身をどのように捉えるか」
です。



今日は
「相手をどのように捉えるか」
から見ていきましょう。



大前提として
「相手をどのように捉えるか」
という姿勢は
相手を批判したり、変えようと躍起になろうとせず、
自分の「見方」を変えてみる、
ということです。



見方を変えることで、
理解できなかった相手の行動が
実は自分にも身近なものだった、
と気づくことにもなり得るのです。



それは、相手の立場になって考える、ということ。



すなわち
わたしたちが大切にすることは、
相手への思いやりだと思うのです。



私はですね、幼い頃から母に「あんたは自己中や」とよく言われました。
「もっと人の気持ちを思いやらなあかん」、と。



でも、【人の気持ちの想いやり方】って、知らなかったんです。



学校で「こうするといいよ」という風なものを習ったこともなかったし、
「自分が過去に同じような体験をした時、どう思ったか」
というのを考えても、相手は私とは違う人間だから違うかもしれないし。



他人を思いやる、というのは、いわゆる勘みたいなもので形成されていて、
その勘が当たっていればいいんだけど
ハズれた場合、
それこそ自己中にもなってしまうこともあります。



相手への思いやり、というのは
相手が悲しんだり困ったりしているときだけじゃなくって、
相手が問題行動を起こしているときも大切になるのです。



いや、問題行動を起こしている時こそ、大切です。
(悲しんだり困ったりしている時は自然と思いやれると思うのであえて)



「悪いことしてるのに、その人を思いやるなんてできない!」
という方もいらっしゃるかもしれませんね。
これに関してはまた別記事で^ ^



では、問題行動を起こしている相手への想いやり方って
どうすればいいのか。




「何のためにその行動をしているのか」
を深く深く、掘り下げていく
これだけです。



アドラー心理学の目的論のアプローチですね。




「何のために」を想像することは
(それが正解か不正解かは関係なく想像することが大切)
相手が「本当はどういう風に在りたい・なりたいか」
というその人にとっての理想や本質を見る、
ということに繋がります。



相手の理想や本質を垣間見ることによって
わたしたちは相手への見方も当然変わります。



そこからようやく勇気づけのコミュニケーションの始まり。



実際に相手にどのように声をかけていくか、
どういう態度で接するのか、
自ずとわかることもあるかもしれません(*^^*)




「人の気持ちの想いやり方=より良いコミュニケーション」
の手助けとなる
「何のためにその行動をしているのか」
という視点、とても大切ですね(*^^*)




明日は
「もやもやされているご自身をどのように捉えるか」
について書きます。
お楽しみに(*^^*)

0コメント

  • 1000 / 1000