こんなお悩みを伺いました。
(先日行った山形県真室川の新雪。結晶が肉眼で見えるような大きさで綺麗でした✨)
「部下(Bくん)が仕事をしてるのだが、なかなか進まない。
そこで効率のいい方法を教えたのだが、不機嫌な顔をしてまともな返事が帰ってこない。
部下のやる気を起こさせるためにはどうすれば良いですか?」(Aさん)
Aさん、部下のやる気を育てようと日々考えていらっしゃるようで、本当に素晴らしいです!
アドラーでは、上司・部下間においても、子育てにおいても、
『答えを教える』ということはしません。
なぜなら、相手の考える力を養い、自立に導くことを
『育てる』と考えるからです。
Aさんが「効率のいい方法」と思っているのは、もしかするとBくんにとっては
さほど効率が上がらないかもしれないのです。
大切なことは、
「Bくんにとって、効率良く仕事が進む方法が見つかる」
こと。
しかも、それはBくんにしか分からないことなのです。
では、実際にどうやって
答えを教えることなく、相手に考えさせるのか。
答えはシンプル。
相手に質問するのです。
「どういうやり方にするとやり易くなる?」
「どういうのがあればもっとやり易くなる?」
「じゃあそれを加えるためにどうすればいい?」
なかなか答えが返って来なければ、
Aさんがやって効果のあった、効率的な方法をたとえ話として出せばいいのです。
「たとえば、僕のとっている方法でこういうのがあるけど、これはすごく効果があったよ」
答えを教えると、どうしても押し付けのようになってしまう時もありますが、
たとえ話として成功例を出した時に、
それは途端にアドバイスに変身します。
仕事が進まないBくんを見て毎回方法を【教える】のか、
それともBくんが自分自身の効率良いやり方を見つけるための【質問】をするのか。
これは子育てにも大きな影響を与えてくれます。
子育てをはじめとした人材育成の目標は
相手が自立することと捉えるならば、
わたしたちは
答えを教えることではなく、
自ら考えてもらえるような質問で
相手を支援することもできますね(*^_^*)
「そんなすぐには、なかなか変われない」
という方もいらっしゃいますが、
この、
「答えを教えるのでなく、質問で考えさせる」
ということを知っていると、
たとえ答えを言ってしまったとしても
その後意識が「質問」というところに向きやすくなります。
ポイントは、いきなり完全にやる、なんてできないということ。
今まで答えを教える指示系コミュニケーションを取っていた人が
急にコミュニケーションを完璧に質問系に変えるなんて難しいものです。
完璧じゃないと変わったうちに入らない、
と思っている人は
できてない自分を見ると(感じると)ダメ出しをしてしまって自己否定が始まってしまうことも。
良好なコミュニケーションを求めているのに
それでは勇気くじきになってしまいます。
アドラーは結果に注目するのではなく、
目標へ向かうプロセスに注目します。
たとえ、あ!またやっちゃった!
と思うことがあっても大丈夫!!!
自分で気づいてるってところに
OK!次がんばろう!
と勇気づけでくださいね(*^_^*)
ぼちぼちやっていきましょう♪
0コメント