先日の勇気づけの勉強会「子どもの国語力を伸ばすために親が家庭でできること」の中で、講師の原田先生がとても大切なことをおっしゃいました。
*国語力を伸ばす方法の一つは言語環境を整えること*
これは子育てをしている観点からも、先生として学生に接していた観点からも、
とても大切だと思っています。
言語環境を整えるってどういうことかというと、
わかりやすく言えば
「使ってほしい言葉を親や教育者が使う」
ということ。
少々耳が痛い話になりますが、
皮肉や嫌味な物言いをしながら子育てをすれば、
子どもも同じ言葉やニュアンスを使う、ということです。
食べっぱなしのアイスの棒を、
①「なんでこんなとこに置きっぱなしなのよ!捨てなさい!!」
という言い方と、
②「捨てるの忘れてるよ、片付けてもらえる?」
では相手から返ってくる返答はどう違うでしょう?
①であれば、
「ハイハイ、分かってるよ!ぅるせーな!」
のようなニュアンスになるかもしれませんし、
逆に②であれば、
「うん、わかった」
とその返答にムカムカすることもなくその話は単純に終わるかもしれません。
大切なことは、
〝相手から返ってくる返答のニュアンスは、こちらが話しかけるニュアンスと同等であることが多い〝
ということ。
相手との関係性が近くなればなるほど、
「あんな言い方ないわ!ひどい!」
と人は言いますが、
実は自分もそれと同じ雰囲気のことを言っている、
という訳です。
それなのに、
同じ雰囲気のことを言っているのを忘れて
「相手が悪い」になってしまうことも。
子どもの過度な反抗は、
言語環境の見直しのサイン、
と捉えることもできますね。
「毎回同じこと言っているけど直らなくてイラッとしちゃう」
というお悩みを職業柄よく伺いますが、
毎回怒鳴っても結局直っていないなら、
その言い方は〝効果がない〝ということ。
言い方、頼み方を変えてみればいいのです。
その時有効なのは、
「自分なら、どういう言われ方をしたら嫌な気がしないか」
ということ。
宿題をしなくて困るのは、親でも先生でもありません。
片付けができなくて物がどこかへ消えて困るのは、親でも先生でもありません。
全て子どもが困ること。
怒っても仕方ないのです。
上から目線で子どもに指図すると、
子どもは反発してきます。
縦の関係で、力でねじ伏せるのではなく、
尊敬と信頼をベースとした、横の関係でかかわること。
真の意味での横の関係が結べると、
相手からなめられることはありません。
逆に、尊敬と信頼をベースに親、先生、年上として慕ってくれます。
どういう言い方をすればお互い気持ちよく過ごせるのか。
とっても大切ですね♪
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